クリスチャン活動レポート

衆議院議員土肥隆一のクリスチャンとしての活動紹介レポート
by doiryuu3
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クリスチャン議員 土肥隆一衆議院議員(民主党)に聞く

日本の政治の今、これから
第6回 国会でのクリスチャンとしての活動(3)ー国家朝餐祈祷会の働き

(前回の要約)首相、外相、官房長官がそろって靖国神社参拝を進める中、
日韓議員連盟のかかわりを通して、
土肥議員は韓国に対する謝罪や両国の友好的交流のために祈りをしてこられました。

Q、そのような中で、土肥議員のような方は貴重な存在ですね。

A、貴重なんて…。どうしようかと思っています。日々迷いの連続です。
 『今日、国家のために祈りなさい』というテモテへの手紙第一2章1節
「そこで、まず初めに、このことを勧めます。
すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために
願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい」は大問題です。
天皇家がクリスチャンになるように祈るとともに、
内閣総理大臣のために何を祈り、どう祈ったらよいか、これが問題です。
国の指導者のために祈ることは大切です。
しかし、クリスチャンになってほしいというのはよく考えなければならないことです。

国家朝餐祈祷会は1月ごろ行いますが、韓国の大統領ご夫妻をお招きします。
金大中(キムデジュン)、金泳三元大統領(キムヨンサム・1993年~1998年在任)
もクリスチャンでしたが、
盧泰愚(ノテウ・1988年~1993年在任)元大統領は仏教徒でした。
廬武鉉(ノムヒョン)大統領(2003年から現在)はクリスチャンではないようです。

しかし、廬武鉉大統領をご夫婦でご招待し、正面に座っていただき、
その横に閣僚が全員、座ります。
下位の閣僚も座り、司会は政治家が行います。
そして、説教は牧師です。祈りも牧師がささげます。
その時、それに従って大統領が頭を下げ、一緒に祈ります。

印象的だったことは、金泳三氏が大統領だった時、
5年任期最後の年に息子が汚職してごちゃごちゃになりました。
任期の最後の方は、アヒルの足も立たないような状況になります。
牧師の説教で金泳三氏に「民主化運動の結果、あなたは生まれました。
民主的大統領。国民はどれほど期待したことか、
それに対し、今のこのがたがたをあなたはどう思いますか」
と厳しい説教をするのです。
驚きました。金泳三氏は帰ってしまうのではないかとさえ思いました。
しかし、そのまま聞いているのです。閣僚、参事もいるのです。(続く)

み声新聞2006年1月1日号(第344号)掲載

訂正 本記事の掲載時、金泳三元大統領は仏教徒とありましたが、
    クリスチャンであることが確認され、訂正させて頂きました

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by doiryuu3 | 2005-12-26 14:05

クリスチャン議員 土肥隆一衆議院議員(民主党)に聞く

日本の政治の今、これから
第5回 国会でのクリスチャンとしての活動(2)ー日韓議員連盟の働き

 
日韓議員連盟のスタート

Q、韓国の国会議員とのかかわりもお持ちと伺いました。

A、10年前、韓国の国会議員4人が突然、私のところにやって来られました。
「クリスチャンの議員連盟を作りませんか」と。
私は、実は、ソウル生まれなんです。父親は朝鮮総督府(注)の職員でした。

(注)
朝鮮総督府:1910年(明治43年)、日韓併合条約に基づき、
朝鮮半島を統治するために日本が京城(現在のソウル特別市)の
景福宮の敷地内に設置した官庁のこと。
天皇に直隷し、朝鮮における軍事権、立法権、行政権、司法権を掌握し、
絶対的な権限を行使した。

私は昭和14年2月11日生まれです。6歳まではソウルにいました。
つまり、植民地下で生まれたのです。
幼少のころから、韓国に対して申し訳ない感情を持ち、
植民地政策について日本が反省しないことに問題を感じていました。

日韓議員連盟のキーワードは「和解」です。議員連盟を作ることについて、
向こうからお話を頂きましたので、それに応えるように韓国に行きましたが、
その後、何度も行くようになりました。
韓国では、毎年、国際大会、国家朝餐祈祷会(ちょうさんきとうかい)が開催されます。
多い時は5000人集まります。
金大中(キムデジュン)元大統領(1998年~2003年在任)から
お茶の会に誘われたこともあります。
この大会は日韓議員連盟の中心的活動です。

そうした中で、私に指名があり、
大統領府で日本語で韓国に対するお祈りをする機会がありました。
韓国に対する謝罪と、日韓両国で友好的交流ができるように祈りました。
金大中元大統領は日本語がお分かりになります。「大変良かった」と言ってくださいました。
「韓国のために日本人が青瓦台(韓国大統領官邸)で祈ったのは初めてで、
後にもないでしょう」と言われました。
私は政治家としては、韓国での方が有名です。
110名ほどがクリスチャン国会議員ですが、その方々の中に牧師はおられません。
私は牧師なので、珍しいと思われているようです。

国内でも、いろいろな教会で話をしています。今月(11月)も2つ、集会があります。
日韓友好60周年なので、「日韓問題を考える会」で、大阪と東京の2回、
話をすることになっています。
気持ちが重いですね。小泉さんが日韓関係をこじれにこじらせてしまいました。
何を語ったらよいのか、ただ謝ったらよいわけでもないでしょうし。
11月16日6時から大阪の在日大韓基督教会で、
17日5時から韓国YMCAでお話をします。(インタビューは11月1日に実施。)
日本が近隣国といかに正しい関係に入るかが課題なのですが、
小泉さんのように「日本教」の信徒代表のように頑として参拝をやめない首相がいる。
そのため、アジアでの外交関係は止まっています。

外務大臣の麻生太郎氏は吉田茂元首相の孫です。
カトリックで幼児洗礼を受けていますが、大の靖国神社参拝主張論者です。
ついでに官房長官安倍晋三氏も靖国参拝推進論者で、
首相、外相、官房長官のそろい踏みと申せましょう。(続く)

み声新聞2005年12月25日号(第343号)掲載
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by doiryuu3 | 2005-12-16 13:20

クリスチャン議員 土肥隆一衆議院議員(民主党)に聞く

日本の政治の今、これから
第4回 国会でのクリスチャンとしての活動(1)- 国会祈祷会の働き


Q、国会祈祷会というのを持っておられると伺いました。
いつごろから持たれている働きですか?

A、詳細は不明ですが、1950年代です。
1955年、左右社会党が統一しますが、
その直前、1952年に河上丈太郎氏が右派社会党の委員長になります。
「委員長は私にとって十字架です」とあいさつし、「十字架委員長」が誕生します。
その時から国会祈祷会が始まったようです。

河上丈太郎氏、長谷川保氏、田辺誠氏、金子みつ氏(注)ら、7、8人が集まり、
国会議員だけの祈祷会がスタートしました。
河上丈太郎氏のご子息の河上民雄氏が引き継ぎ、
私が民雄氏の後任として責任を持つことになり、
竹村泰子氏(元参議院議員)と祈祷会を持ってきました。
その後、竹村さんがやめられ、私1人になりました。  
その後、永田町(国会議員)に限定しないで、霞ヶ関(国会職員、公務員)に働くクリスチャンと、クリスマスやイースターの祝会をするようになりました。
その中で、「国会祈祷会を再びやりましょう」という声が上がり、
広く都内、地方の信者さんたち、教会の牧師たちが集まって行われています。

国会の会議室を使って現在も活動中です。多い時で40人くらいになります。
だれでも出席可能の祈祷会です。

(注) 河上丈太郎(かわかみじょうたろう):1889年ー1965年。政治家。
   右派社会党委員 長、日本社会党委員長を歴任。
   父親の代からのクリスチャン家庭に育つ。
   息子は衆議院議員・社会党国際局長を務めた河上民雄氏。
   長谷川保(はせがわたもつ):1903年ー1994年。福祉事業家、教育者。
   クリスチャンとして、福祉・医療に尽力するとともに、社会党から出馬し、
   国会議員を7期務めた。
    田辺誠(たなべまこと):元社会党委員長。
   金子みつ(かねこみつ):元社会党副委員長。 (続く)

 み声新聞2005年12月18日号(第342号)掲載
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by doiryuu3 | 2005-12-12 09:48

クリスチャン議員 土肥隆一衆議院議員(民主党)に聞く


「日本の政治の今、これから」
第3回 靖国神社参拝問題(2)-日本人の死生観に対抗するためには


A(土肥隆一) A級戦犯でも戦後、大臣になった人までいます。
東條英機内閣の外務大臣だった重光葵はマッカーサーの前で「負けた」と
頭を下げた人です。なのに、勲一等をもらっています。
また、開戦時の大蔵大臣だった賀屋興宣は戦後A級戦犯として
極東国際軍事裁判で終身刑になりましたが、釈放後、衆議院議員選挙に5回当選し、
自由民主党の政治家となり、池田内閣の法務大臣を務めました。
そうした流れの中での靖国神社参拝です。

こうした状況に抵抗しようと思ったら、一神教しかないかもしれません。
例えば、一神教であるユダヤ教はキリスト教を絶対に認めないでしょう。
神自らの独自性がキリストの受肉によって破れることは絶対に受け入れられないわけです。
神が身を裂かれるようなことは認めないのです。
イスラム教も同じく一神教ですが、マホメッド(ムハンマド)が
教典コーラン(クルアーン)を書きました。マホメッドは預言者であって、
神の子ではありませんから、キリスト教とは大いに異なります。

神社神道はある種、自然宗教的つまり「神論」を持たない形式だけの宗教ですが、
仲保者(神と人との仲介者、イエス・キリスト)がいません。
あらゆる宗教つまり一神教、
自然宗教、汎神論(はんしんろん)的世界に抵抗できるとすれば、
一神教でありながらイエス・キリストを頂くキリスト教をおいてほかにないと思います。
日本の宗教世界は、天皇家宗教、仏教、神道(教派神道を含む)、
そのバリエーションで成り立っているのです。その中から靖国神社を生み出したのです。
天皇家も神道儀式をしています。皇居でなされている姿は神道の神官と同じです。
皇居型神道儀式を行うのです。そこには天皇家以外だれも信者はいません。
天皇家の葬儀でも結婚式でも、独自の様式を生みます。
天皇の即位、就任式は神との会食・最初の新嘗祭
(にいなめさい、しんじょうさいとも読む)が深夜行われ、
天照大神から認知されることになります。葬送の儀もまた同様です。
天皇は皇室祭儀の大祭司であり、唯一の神の継承者というわけです。

こうした日本人独特の生き方をしている日本民族について、
朝日新聞の記者だった本多勝一さんも指摘していました。
つまり日本は最も分かりにくい国です。
だから韓国人にも中国人にもそして日本人自らも、日本人が分からないのです。
日本では、A級戦犯もB級戦犯も死んだら「神さま」になってしまいます。
A級戦犯で死刑になった東条さんのお孫さんがしきりに言っています。
「死んで神になったのだからいじめないで。いいおじいちゃんだったのです。
いじり回すようなことはやめてください」と。
日本人だったら「そうね」と思ってしまうでしょう。だから難しい課題なのです。

靖国神社からA級戦犯の名簿がなくなれば、中国も韓国も気がすむのか、
という議論もあります。
また、無宗教の国立戦没慰霊施設を持ちたいという動きもあります。
無宗教でありつつ慰霊の場にする方法があるのか。
私はこれで靖国神社の問題を回避しようというなら一層賛成できません。
仮に無宗教の国立戦没慰霊施設を造っても、小泉さんは第2慰霊場に行ったその足で、
本旨靖国神社にも参拝に行くはずです。

既に、千鳥ヶ淵(東京都千代田区)には戦没者慰霊碑があります。
ここは無名戦士の遺骨が納められたところです。
無名とは誰のものか分からないということです。
施設の規模が小さく、全部埋葬できないので、
回りにコンクリート製の穴を掘って埋めているそうです。
ところが、訪れる人の中には芝生で覆われているので、
上で寝転がって遊んでいる人がいたりして、
最近、人が立ち入らないように囲いがされました。
遺骨、先祖崇拝、慰霊等々もろもろの宗教観念を日本人は持っているわけです。

私の教会は兵庫県の北部にあるのですが、そこでは地元の宗教事情、
宗教的行事にある種根強い感情を持ち続けています。
田舎では自己主張はしないのです。
「自分の宗教は押しつけないで、しまっておきなさい。人は人だから」という意識ですね。
また、田舎の人にとっては、創価学会などの新宗教であってもこう言います。
「われわれの宗教は生きている限りの、この世の宗教だから、
その信者が亡くなったら地元のお寺に行きなさい」と。
キリスト教も「この世の宗教、生きているかぎりの宗教。亡くなったらお寺で」と
いうことになれば、拡大できるのでしょうか。
こうした日本人の死生観が、靖国神社を参拝することにつながっているのです。(続く)

み声新聞2005年12月4日号(第340号)掲載
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by doiryuu3 | 2005-12-05 15:17