クリスチャン活動レポート

衆議院議員土肥隆一のクリスチャンとしての活動紹介レポート
by doiryuu3
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第13回国会祈祷会開催

b0028215_946566.jpg第13回国会祈祷会が、4月19日(水)午前8時10分より、
40名余りの皆さんが参加して開かれた。

国会議員は、衆議院議員土肥隆一、参議院議員ツルネン・マルテイ夫妻、
参議院議員木俣佳丈氏、参議院議員羽田雄一郎氏が出席した。

聖書朗読(Ⅰテモテ2:1~3、エゼキエル書22:30)、
市村和夫氏による開会祈祷、
木俣佳丈氏によるメッセージが行われた。
続いて、国会祈祷会の祈祷課題がグループによって行われ、
さらに、代表祈祷、主の祈り、参加者の自己紹介が行われた。

次回の祈祷会は5月17日(水)に開催される予定である。
(写真はグループ祈祷の様子)
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# by doiryuu3 | 2006-04-19 09:48

第12回国会祈祷会開催


第12回国会祈祷会が、3月15日(水)午前8時10分より、
40名余りの皆さんが参加して開かれた。

国会議員は、衆議院議員土肥隆一、参議院議員ツルネン・マルテイ氏、
参議院議員木俣佳丈氏、そして前衆議院議員藤田幸久氏が出席した。

聖書朗読(Ⅰテモテ2:1~3、エゼキエル書22:30)、
鈴木留蔵氏による開会祈祷、
藤田幸久氏によるメッセージが行われた。
続いて、国会祈祷会の祈祷課題がグループによって行われ、
さらに、代表祈祷、主の祈り、参加者の自己紹介が行われた。

次回の祈祷会は4月19日(水)に開催される予定である。
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# by doiryuu3 | 2006-03-15 09:55

第11回国会祈祷会開催

第11回国会祈祷会が、2月15日(水)午前8時より、
40名以上の皆さんが参加して、衆議院第1議員会館第3会議室で開かれた。

国会議員は、衆議院議員土肥隆一、参議院議員ツルネン・マルテイ夫妻、
参議院議員羽田雄一郎氏、そして前衆議院議員藤田幸久氏が出席した。

聖書朗読(Ⅰテモテ2:1~3、ゼカリア3:9)、開会祈祷、
ツルネン・マルテイ参議院議員によるメッセージ、
国会祈祷会の祈祷課題がグループによって行われ、
さらに、代表祈祷、主の祈り、参加者の自己紹介が行われた。

次回の祈祷会は3月15日(水)に開催される予定である。
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# by doiryuu3 | 2006-02-15 10:37

クリスチャン議員 土肥隆一衆議院議員(民主党)に聞く

日本の政治の今、これから
第8回(最終回) 国会でのクリスチャンとしての活動(5)
ー日本の政治風土と有権者を憂う


日本の政治風土と有権者を憂う

Q、今回、郵政民営化に関連して、処分を受けた議員がいましたが、
どう思われますか?

A、自由民主党の中での約束である党則というのは厳しいですね。
これは一般的法律とか、そういったものではありません。
それなのに結果的に自殺者まで出しています。
あらためて、党が持つ規則がこんなに効果があるのかと思わされます。
代表である総裁がそんなに権限を持っているのか、と。
私だったら、すぐに辞めます。あほらしい。
これからの日本の動きは国民が決めることではありますから、
議会制民主主義でも独裁的人物が登場するのです。
小泉さんの事をそんなに心配する必要はありません。首相には任期がありますから。
むしろ、国民の方を心配する必要があります。
小泉首相のような人を生み出す政治風土と有権者の方が心配です。

教会は何のために証しをするのでしょうか。
国民のために証しをするわけでしょう。小泉さんに不平を言ってもだめです。
教会は足元の市民・国民に向かってどのように発言するかです。
小泉首相はこの世のものに捕らわれてしまっている。
靖国神社に捕らわれている人です。
戦没者の亡霊が周りを動き回っていて、
いつ自分の所に仕返しにくるか分からないというような気持ちなのでしょう。
だから靖国神社に行かないと落ち着かないのです。
そんなやわな精神しか持っていないの、と言いたいですね。
その背後、靖国神社の背後にはもちろん遺族会があるし、
まだたくさん遺族年金もらっている人がいます。そういう人が票を持っています。
遺族会に属する議員連盟もあります。
そういうものも見ながら、国民の動向、中国や韓国の動向も見ながら、
小泉さんは靖国神社に行くわけです。
子どもが幼稚園に通うようなものではありません。
全部を計算して、その上で靖国神社に行っているのです。

政治家と家族

ところで、家内が東京に出てきていて、
これから会いますが、奥さんを怒らせてはいけませんよ。
これは政治家として大事なことです。
政治家になって「苦労」したのは妻ですね(笑い)。
お辞儀をするにしても、妻が何しろ深々とするものですから、
私は彼女が前につんのめるのではないかと心配するのです。
また、若い立候補者の奥さんが妊娠中に選挙になった時のことです。
誰も妊娠中とは分かりません。頭を低くしてあいさつできない。
するとあの奥さんは頭が高いというのです。
あと、冠婚葬祭はすべて妻に任せています。

今回、民主党候補として比例代表で入ったからよかったけれど、
小選挙区で落選したことで、お互いにずいぶん落胆しましたね。
そういう人は多いと思います。
今、落選した議員で政治活動を経済的にもやっていられないと
辞めてしまった人もいるくらいです。(了)

み声新聞2006年1月22日号(第346号)掲載
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# by doiryuu3 | 2006-01-16 11:17

クリスチャン議員 土肥隆一衆議院議員(民主党)に聞く

日本の政治の今、これから
第7回 国会でのクリスチャンとしての活動(4)ー政治の世界とクリスチャン


土肥隆一 韓国はキリスト教国家と言っていいでしょう。
クリスチャン人口が国民の30%、それも極めて活発な国です。
こんな国はほかにありません。日本から見ると、行き過ぎているようにも思えます。
なにしろ国会の中に礼拝堂がありますし、私もしばしばそこでお祈りをします。

議員には仏教徒もいます。でも、仏教的なものは置いてありません。
いろいろな教派の牧師が集まりますが、大統領の肩に手を置いて祈ります。
これは自分の方が上ということになります。
これは教会と国家の関係の歴史において大問題となります。
宗教に権威があるのか、政治に権威があるのか、これは政治が譲れないところだからです。
「土肥議員を祝福してください」と頭に手を置いて祈ってくださるのは、
個人としてはありがたいことでありますが。

テモテの時代におけるクリスチャンと政治との関係は、
十分検討しなければなりません。
天皇はどうするのか、政治家はどうするのか、祈りの持つ意味合いは単純ではないので…。
「それは、私たちが敬虔に、また、威厳をもって、平安で静かな一生を過ごすためです」と
テモテへの手紙第一2章2節にありますが、
落ち着いた生活を送るために、政治はこうした中でどう祈ったらよいのか。

これは政治家が個人的な信仰と品位・品格をもって生きることが求められます。
「平安で静かな生活」はよほど政治が安定していないとできません。
政治は、平和で、生活苦がなく、安定した生活の中で真実な生活を送れるためにあるのです。
世の中はあまり騒々しくないほうが良い。
従って、王や高官がそういった政治をすることができるように祈るわけですね。

クリスチャンが多ければうまくいくとは限らないでしょう。
政治の世界はもっと闘争的です。ものすごい権力争いが現に起こっているのです。
政治はあらゆる紛争を平和的手段でやろうとすることだと言っていいでしょう。
イラクなどのように自爆テロなどをせず、民主的に法律に基づいて、
おおっぴらにけんかするところです。武器を用いずに…。

野党・民主党の議員として、やがて権力の座に着くこと、つまり政権交代を目指しています。
民主党の理想とする政策を実現するにはこれしかありません。
しかし、政治と宗教、日本の営み、国のかたち、教育と信仰(宗教)など、
考えなければならないことがいっぱいあります。
そうすると、私は日々、ため息をついています。
「この国を神さまどうしたらよいのですか、これ以上私にやれと言うのですか」と。
政治家はそういった重圧の下で生きている者です。
そういう絶望の中から立ち上がるのです。

金大中(キムデジュン)氏が韓国大統領だった時、
私が「韓国の議員に牧師が増えたらよいのではないですか」と聞きますと、
「さあ、それはどうでしょうか…」と言っていました。
「政治家もいろいろいるし、牧師もいろいろいますからね」と。
韓国では110人以上もクリスチャン議員がいながら、
国会ではつかみかかるような激しく対立する場面もあります。
しかし、一方で良き執事、役員でないと議員に選ばれないとのことです。
政治家で大切なことはスタンドポジション、基本なる姿勢ですね。
これを見失ってはだめです。それに従って自分を保つことです。
これが一番大事なことです。(続く)

み声新聞2006年1月8・15日合併号(第345号)掲載
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# by doiryuu3 | 2006-01-05 10:23

クリスチャン議員 土肥隆一衆議院議員(民主党)に聞く

日本の政治の今、これから
第6回 国会でのクリスチャンとしての活動(3)ー国家朝餐祈祷会の働き

(前回の要約)首相、外相、官房長官がそろって靖国神社参拝を進める中、
日韓議員連盟のかかわりを通して、
土肥議員は韓国に対する謝罪や両国の友好的交流のために祈りをしてこられました。

Q、そのような中で、土肥議員のような方は貴重な存在ですね。

A、貴重なんて…。どうしようかと思っています。日々迷いの連続です。
 『今日、国家のために祈りなさい』というテモテへの手紙第一2章1節
「そこで、まず初めに、このことを勧めます。
すべての人のために、また王とすべての高い地位にある人たちのために
願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい」は大問題です。
天皇家がクリスチャンになるように祈るとともに、
内閣総理大臣のために何を祈り、どう祈ったらよいか、これが問題です。
国の指導者のために祈ることは大切です。
しかし、クリスチャンになってほしいというのはよく考えなければならないことです。

国家朝餐祈祷会は1月ごろ行いますが、韓国の大統領ご夫妻をお招きします。
金大中(キムデジュン)、金泳三元大統領(キムヨンサム・1993年~1998年在任)
もクリスチャンでしたが、
盧泰愚(ノテウ・1988年~1993年在任)元大統領は仏教徒でした。
廬武鉉(ノムヒョン)大統領(2003年から現在)はクリスチャンではないようです。

しかし、廬武鉉大統領をご夫婦でご招待し、正面に座っていただき、
その横に閣僚が全員、座ります。
下位の閣僚も座り、司会は政治家が行います。
そして、説教は牧師です。祈りも牧師がささげます。
その時、それに従って大統領が頭を下げ、一緒に祈ります。

印象的だったことは、金泳三氏が大統領だった時、
5年任期最後の年に息子が汚職してごちゃごちゃになりました。
任期の最後の方は、アヒルの足も立たないような状況になります。
牧師の説教で金泳三氏に「民主化運動の結果、あなたは生まれました。
民主的大統領。国民はどれほど期待したことか、
それに対し、今のこのがたがたをあなたはどう思いますか」
と厳しい説教をするのです。
驚きました。金泳三氏は帰ってしまうのではないかとさえ思いました。
しかし、そのまま聞いているのです。閣僚、参事もいるのです。(続く)

み声新聞2006年1月1日号(第344号)掲載

訂正 本記事の掲載時、金泳三元大統領は仏教徒とありましたが、
    クリスチャンであることが確認され、訂正させて頂きました

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# by doiryuu3 | 2005-12-26 14:05

クリスチャン議員 土肥隆一衆議院議員(民主党)に聞く

日本の政治の今、これから
第5回 国会でのクリスチャンとしての活動(2)ー日韓議員連盟の働き

 
日韓議員連盟のスタート

Q、韓国の国会議員とのかかわりもお持ちと伺いました。

A、10年前、韓国の国会議員4人が突然、私のところにやって来られました。
「クリスチャンの議員連盟を作りませんか」と。
私は、実は、ソウル生まれなんです。父親は朝鮮総督府(注)の職員でした。

(注)
朝鮮総督府:1910年(明治43年)、日韓併合条約に基づき、
朝鮮半島を統治するために日本が京城(現在のソウル特別市)の
景福宮の敷地内に設置した官庁のこと。
天皇に直隷し、朝鮮における軍事権、立法権、行政権、司法権を掌握し、
絶対的な権限を行使した。

私は昭和14年2月11日生まれです。6歳まではソウルにいました。
つまり、植民地下で生まれたのです。
幼少のころから、韓国に対して申し訳ない感情を持ち、
植民地政策について日本が反省しないことに問題を感じていました。

日韓議員連盟のキーワードは「和解」です。議員連盟を作ることについて、
向こうからお話を頂きましたので、それに応えるように韓国に行きましたが、
その後、何度も行くようになりました。
韓国では、毎年、国際大会、国家朝餐祈祷会(ちょうさんきとうかい)が開催されます。
多い時は5000人集まります。
金大中(キムデジュン)元大統領(1998年~2003年在任)から
お茶の会に誘われたこともあります。
この大会は日韓議員連盟の中心的活動です。

そうした中で、私に指名があり、
大統領府で日本語で韓国に対するお祈りをする機会がありました。
韓国に対する謝罪と、日韓両国で友好的交流ができるように祈りました。
金大中元大統領は日本語がお分かりになります。「大変良かった」と言ってくださいました。
「韓国のために日本人が青瓦台(韓国大統領官邸)で祈ったのは初めてで、
後にもないでしょう」と言われました。
私は政治家としては、韓国での方が有名です。
110名ほどがクリスチャン国会議員ですが、その方々の中に牧師はおられません。
私は牧師なので、珍しいと思われているようです。

国内でも、いろいろな教会で話をしています。今月(11月)も2つ、集会があります。
日韓友好60周年なので、「日韓問題を考える会」で、大阪と東京の2回、
話をすることになっています。
気持ちが重いですね。小泉さんが日韓関係をこじれにこじらせてしまいました。
何を語ったらよいのか、ただ謝ったらよいわけでもないでしょうし。
11月16日6時から大阪の在日大韓基督教会で、
17日5時から韓国YMCAでお話をします。(インタビューは11月1日に実施。)
日本が近隣国といかに正しい関係に入るかが課題なのですが、
小泉さんのように「日本教」の信徒代表のように頑として参拝をやめない首相がいる。
そのため、アジアでの外交関係は止まっています。

外務大臣の麻生太郎氏は吉田茂元首相の孫です。
カトリックで幼児洗礼を受けていますが、大の靖国神社参拝主張論者です。
ついでに官房長官安倍晋三氏も靖国参拝推進論者で、
首相、外相、官房長官のそろい踏みと申せましょう。(続く)

み声新聞2005年12月25日号(第343号)掲載
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# by doiryuu3 | 2005-12-16 13:20

クリスチャン議員 土肥隆一衆議院議員(民主党)に聞く

日本の政治の今、これから
第4回 国会でのクリスチャンとしての活動(1)- 国会祈祷会の働き


Q、国会祈祷会というのを持っておられると伺いました。
いつごろから持たれている働きですか?

A、詳細は不明ですが、1950年代です。
1955年、左右社会党が統一しますが、
その直前、1952年に河上丈太郎氏が右派社会党の委員長になります。
「委員長は私にとって十字架です」とあいさつし、「十字架委員長」が誕生します。
その時から国会祈祷会が始まったようです。

河上丈太郎氏、長谷川保氏、田辺誠氏、金子みつ氏(注)ら、7、8人が集まり、
国会議員だけの祈祷会がスタートしました。
河上丈太郎氏のご子息の河上民雄氏が引き継ぎ、
私が民雄氏の後任として責任を持つことになり、
竹村泰子氏(元参議院議員)と祈祷会を持ってきました。
その後、竹村さんがやめられ、私1人になりました。  
その後、永田町(国会議員)に限定しないで、霞ヶ関(国会職員、公務員)に働くクリスチャンと、クリスマスやイースターの祝会をするようになりました。
その中で、「国会祈祷会を再びやりましょう」という声が上がり、
広く都内、地方の信者さんたち、教会の牧師たちが集まって行われています。

国会の会議室を使って現在も活動中です。多い時で40人くらいになります。
だれでも出席可能の祈祷会です。

(注) 河上丈太郎(かわかみじょうたろう):1889年ー1965年。政治家。
   右派社会党委員 長、日本社会党委員長を歴任。
   父親の代からのクリスチャン家庭に育つ。
   息子は衆議院議員・社会党国際局長を務めた河上民雄氏。
   長谷川保(はせがわたもつ):1903年ー1994年。福祉事業家、教育者。
   クリスチャンとして、福祉・医療に尽力するとともに、社会党から出馬し、
   国会議員を7期務めた。
    田辺誠(たなべまこと):元社会党委員長。
   金子みつ(かねこみつ):元社会党副委員長。 (続く)

 み声新聞2005年12月18日号(第342号)掲載
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# by doiryuu3 | 2005-12-12 09:48

クリスチャン議員 土肥隆一衆議院議員(民主党)に聞く


「日本の政治の今、これから」
第3回 靖国神社参拝問題(2)-日本人の死生観に対抗するためには


A(土肥隆一) A級戦犯でも戦後、大臣になった人までいます。
東條英機内閣の外務大臣だった重光葵はマッカーサーの前で「負けた」と
頭を下げた人です。なのに、勲一等をもらっています。
また、開戦時の大蔵大臣だった賀屋興宣は戦後A級戦犯として
極東国際軍事裁判で終身刑になりましたが、釈放後、衆議院議員選挙に5回当選し、
自由民主党の政治家となり、池田内閣の法務大臣を務めました。
そうした流れの中での靖国神社参拝です。

こうした状況に抵抗しようと思ったら、一神教しかないかもしれません。
例えば、一神教であるユダヤ教はキリスト教を絶対に認めないでしょう。
神自らの独自性がキリストの受肉によって破れることは絶対に受け入れられないわけです。
神が身を裂かれるようなことは認めないのです。
イスラム教も同じく一神教ですが、マホメッド(ムハンマド)が
教典コーラン(クルアーン)を書きました。マホメッドは預言者であって、
神の子ではありませんから、キリスト教とは大いに異なります。

神社神道はある種、自然宗教的つまり「神論」を持たない形式だけの宗教ですが、
仲保者(神と人との仲介者、イエス・キリスト)がいません。
あらゆる宗教つまり一神教、
自然宗教、汎神論(はんしんろん)的世界に抵抗できるとすれば、
一神教でありながらイエス・キリストを頂くキリスト教をおいてほかにないと思います。
日本の宗教世界は、天皇家宗教、仏教、神道(教派神道を含む)、
そのバリエーションで成り立っているのです。その中から靖国神社を生み出したのです。
天皇家も神道儀式をしています。皇居でなされている姿は神道の神官と同じです。
皇居型神道儀式を行うのです。そこには天皇家以外だれも信者はいません。
天皇家の葬儀でも結婚式でも、独自の様式を生みます。
天皇の即位、就任式は神との会食・最初の新嘗祭
(にいなめさい、しんじょうさいとも読む)が深夜行われ、
天照大神から認知されることになります。葬送の儀もまた同様です。
天皇は皇室祭儀の大祭司であり、唯一の神の継承者というわけです。

こうした日本人独特の生き方をしている日本民族について、
朝日新聞の記者だった本多勝一さんも指摘していました。
つまり日本は最も分かりにくい国です。
だから韓国人にも中国人にもそして日本人自らも、日本人が分からないのです。
日本では、A級戦犯もB級戦犯も死んだら「神さま」になってしまいます。
A級戦犯で死刑になった東条さんのお孫さんがしきりに言っています。
「死んで神になったのだからいじめないで。いいおじいちゃんだったのです。
いじり回すようなことはやめてください」と。
日本人だったら「そうね」と思ってしまうでしょう。だから難しい課題なのです。

靖国神社からA級戦犯の名簿がなくなれば、中国も韓国も気がすむのか、
という議論もあります。
また、無宗教の国立戦没慰霊施設を持ちたいという動きもあります。
無宗教でありつつ慰霊の場にする方法があるのか。
私はこれで靖国神社の問題を回避しようというなら一層賛成できません。
仮に無宗教の国立戦没慰霊施設を造っても、小泉さんは第2慰霊場に行ったその足で、
本旨靖国神社にも参拝に行くはずです。

既に、千鳥ヶ淵(東京都千代田区)には戦没者慰霊碑があります。
ここは無名戦士の遺骨が納められたところです。
無名とは誰のものか分からないということです。
施設の規模が小さく、全部埋葬できないので、
回りにコンクリート製の穴を掘って埋めているそうです。
ところが、訪れる人の中には芝生で覆われているので、
上で寝転がって遊んでいる人がいたりして、
最近、人が立ち入らないように囲いがされました。
遺骨、先祖崇拝、慰霊等々もろもろの宗教観念を日本人は持っているわけです。

私の教会は兵庫県の北部にあるのですが、そこでは地元の宗教事情、
宗教的行事にある種根強い感情を持ち続けています。
田舎では自己主張はしないのです。
「自分の宗教は押しつけないで、しまっておきなさい。人は人だから」という意識ですね。
また、田舎の人にとっては、創価学会などの新宗教であってもこう言います。
「われわれの宗教は生きている限りの、この世の宗教だから、
その信者が亡くなったら地元のお寺に行きなさい」と。
キリスト教も「この世の宗教、生きているかぎりの宗教。亡くなったらお寺で」と
いうことになれば、拡大できるのでしょうか。
こうした日本人の死生観が、靖国神社を参拝することにつながっているのです。(続く)

み声新聞2005年12月4日号(第340号)掲載
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# by doiryuu3 | 2005-12-05 15:17

クリスチャン議員 土肥隆一衆議院議員(民主党)に聞く

「日本の政治の今、これから」
第2回 靖国神社参拝問題(1)-日本全体が「靖国」の風土


Q、最近、靖国神社参拝が国内外で問題として取り上げられていますが、
いかがお考えですか。

A、小泉総理だけではなく、多くの議員たちが参拝し、安倍晋三氏も堂々と参拝しました。
総理が彼を官房長官に就任させただけでなく、
外務大臣の麻生氏(彼はカトリックの幼児洗礼を受けている)も積極的です。
こうした靖国神社支持者を並べたことは、総理の意地を読み取ることができます。
靖国問題は日本の政治では永遠の課題なのです。解決できない問題と言えるでしょう。

靖国神社(東京都千代田区)の歴史は皆様ご承知でしょうが、
「祭神」は幕末維新の政争、内戦で亡くなった天皇側「国事殉難者」であり、
「招魂慰霊」という神社神道形式の大祭を行ってきました。
管理者が陸、海軍省であったこと。生前の業績とはかかわりなく
天皇のために忠死したというだけで神として祭られる。
日本人の霊魂観、祖先崇拝を天皇崇拝と軍国主義に結びつけてきたのです。
1978年同神社はひそかに東条英機らA戦犯14名を合祀(ごうし)しました。
まずは宗教法人ですから、建前として、政治は宗教に口出しできません。
240万人の霊とともにA級戦犯たちの名前は
靖国神社の中の霊璽簿(れいじぼ)という名票に記載されています。
そこに遺骨があるのかどうかは分かりませんが、
靖国神社側のしたたかな意図を感じ取れる。旧厚生省の判断があったとも言われています。
これは同時に政治的意図を抜きにはできなかったことです。
靖国神社が自主的にその名簿を外すことなどは考えられないでしょう。
霊璽簿(れいじぼ)からA級戦犯だけを外して、例えば明治神宮に持っていく、
あるいは、どこどこに持っていくということはできないという靖国神社側の言い分を
政府も私たちも聞いてしまっているのです。

日本では、死んだら皆「神」になるという思想伝統があり、
かつ慰霊という信仰を持っています。
日本人の感性として「死んだ人は何をするか分からないので、
霊を慰めておかなくてはならない。化けて出てはだめよ」と。
これが仏教的には供養となります。今の自分の不幸は先祖のたたりなどという、
ひどい偽りを信じてしまう民族です。
誰かのせいにすることで気分爽快になるということなのです。
慰霊、供養などといった信仰が靖国神社の参拝につながっています。
特に、小泉さんはそういった面があります。
そこまで思うなら、イスラム教方式のように首相官邸に「ござ」あるいは
イスラム流にじゅうたんを敷いて、靖国神社の方に向かって参拝すればいいのでは、
とでも言いたくなってしまいます。

参拝をする人は靖国神社の拝殿に入って行かなければ何百万人の「霊」に会えないのです。
そうしないと靖国神社にこもった「霊」を慰霊できないのです。
そこに行って「ごめんなさい」と言わないと許してもらえないのです。
今回小泉首相は一般の人のするおさい銭と手を合わせるというだけの礼拝形式で
いかにも私人、私的礼拝のふりをしました。
本当は、神官のお祓いを受け、祝詞(のりと)を上げ、
次に本当は2礼2拍1礼をもって初めて正式の拝礼になるわけです。
今回、小泉首相はそれをやらないで、ぽんとおさい銭を投げ入れて手を合わせて、
サッと帰ってきました。
一般の人と同じといいますが、実はこうした拝礼は無礼だと多くの批判の声が上っています。

日本全体が一種の靖国神社みたいなものです。
偉大な明治天皇のためには、明治神宮ができています。
また、三重の伊勢神宮や名古屋の熱田神宮は、
三種の神器(鏡、剣、玉)をそれぞれ持っています。靖国神社も持っています。
靖国神社が特に問題となる理由があるのですが、伊勢神宮には歴代総理、
残念ながら民主党の代表も参拝に行っています(岡田克也前代表、菅直人元代表)。
それほど日本はすさまじい宗教国家ですね。
そして、こうした現象は国民には奇異とは映らない。
だからみんなクリスチャンにならない。なれないのです。
日本にはいろいろな神々がいます。1つの神を選べないのです。
日本でキリスト教が伸びないのは、1つの神を拝んだことがないためです。
それが分からない。そして頑なに伝統的生き方、考え方を変えない。
つまり今までどおりの生き方を変えない、頑固な民族なのです。(続く)

み声新聞2005年11月27日号(第339号)掲載
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# by doiryuu3 | 2005-11-24 10:51