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■これからの社会に必要なことは?
人間には必ず、「平等な機会」が与えられるべきです。 例えば、今の教育は本当に平等な教育と呼べるものになっているでしょうか。 経済的な理由などで、スタートラインから区別されてはなりませんし、 仮に乗り遅れても、再挑戦が可能な社会制度でなければなりません。 社会保障制度は、援助を必要とする人への国民全体の「愛と思いやり」のしるしです。 これからの政策は、個人の努力、意欲をさまざまな場面で支援する 社会メニューを、重層的に備えることが必要だと思います。 家庭においても、親だけに責任を押し付けるのでなく、 夫婦、親子の関係を学ぶ機会や、 学習、勉強とは何かを考えさせる機会などを提供すべきです。 子どもを塾に追いやって安心している親の問題もあります。 テレビやゲームなどによる弊害を除く指導や、 就職に当たっての指導や支援、自分の感情や動揺をコントロールするための 訓練や教育方法など、 適切なカウンセリング体制をつくっておくことが必要です。 つまり「個人対応の公的支援」といったものです。 そこで、これは一つの提案ですが、 こうした費用を年金から支給してはどうでしょう。 つまり、退職後の年金の中から教育上必要なものは前もって引き出して使うのです。 老後にまとまった額をもらうより、子どもの教育にもっと費用をかけるべきです。 自分たちの年金が減額されるわけですから、 より充実した目的の下に使われることでしょう。 ■キリスト者はどう生きていったらよいか それでは、こうした時代にキリスト者はどのように考え、生きていったらよいでしょうか。 「『…あなたがたが尋ね求めている主が、突然、その神殿に来る。 あなたがたが望んでいる契約の使者が、見よ、来ている』と万軍の主は仰せられる」 (マラ3:1) 旧約聖書の最後の書がマラキ書です。 当時イスラエルの民は、バビロン捕囚から解放され、 故郷エルサレムに帰って、数十年がたっていました。 神殿も建ち、日常生活は安定を取り戻していました。 しかし、信仰はゆるみ、生活は乱れ、神の存在がわからなくなり、 ついに神に反逆していたのです。 これはまさに、現代のわれわれの姿そのものではないでしょうか。 日本は世界第2位の経済大国となり、世界最高水準の生活を謳歌してきたのです。 しかし頂点を極めると、後は後退が待っています。今、日本は後ずさりし始めたのです。 前向きの生き方をしなければならないのですが、新しい未来の道筋がわからずにいます。 実はだれも見いだしていないし、できないのです。 本来、政治は、国の未来像を指し示し、国民に希望を与える役割を担っています。 しかし正直に言えば、日本の政治家は、 ただ国家や世界情勢の継続と安定をひたすら願って、 目先の課題に取り組んでいるだけだと言っても過言ではないのです。 ■「国民力」を育てよう! では国民はどうしたらよいのでしょうか。 最後は「国民力」(国民一人一人の人間としての実力)がどこまで発揮されるかに かかっています。 教会は人間としての「総合力」を養成し、社会に送り出していく機関であり、 そのような役割がゆだねられているところです。 教会は、人間や社会を透徹した目で見抜き、あらゆる問題を克服する力を育てるところです。 このような働きを積極的に行っていく中で、「突然の主の来訪」を迎える準備が進められ、 教会の使命、クリスチャンの責任が果たされていくのです。主は必ず来たりたまうのです。(了) 月刊ディボーション誌『幸いな人』(小牧者出版)2006年6月号掲載 #
by doiryuu3
| 2006-05-26 09:28
■借金大国、ニッポン
格差社会が生じるのは、この国の「財政事情」によるものです。 国と地方を合わせた財政赤字は、隠れ借金も含め、1000兆円に上ります。 これは国内総生産(GDP)500兆円の、実に200%に当たります。 歴史上、一国の借金が収入の200%を超える国家など存在しません。 にもかかわらず、政府は毎年30〜40兆円の国債を発行しているのです。 つまり、日本は完全な「サラ金国家」なのです。 これを脱出するためには、税金などあらゆる国民負担を長期にわたって 増やし続けなければなりません(100年はかかるでしょうか)。 あるいは極端なインフレ社会をつくり出して、 貨幣価値をなくしてしまうほかないのです。 どちらも国民の生活を破壊するものです。 もはや政府は、国民全体に配る財源(税収)を持っていません。 富の再分配をあきらめて、平等な社会づくりを断念しているのです。 特に中流階級が急激に下流層に落ち込み、上流が1〜2割、 残りは下流層となる社会しか想定していないのです。 このような社会はさまざまなゆがみ、病理現象を生み出します。 学者はこれを「希望格差社会」と名付け、 「負け組」の絶望感が日本を引き裂くと警告しています (『希望格差社会』山田昌弘著 筑摩書房)。 ■上流を目指す人たち そこで人々は、自己防衛の手段として、 マネーゲームという手っ取り早いはい上がりの行動に出るのです。 「ホリエモン」の挫折は、 いわゆる「六本木ヒルズ」幻想を砕いたものとして、 その意義は大きいと言えるでしょう。 しかし一方で、「マネーゲームで億万長者」という夢さえ描けない現実を 明らかにした現象でもあったのです。 ここにきて、個人の努力にすら限界が見えてきました。 どんなに努力しても、その結果を保証するものが何もないのです。(続く) 月刊ディボーション誌『幸いな人』(小牧者出版)2006年6月号掲載 #
by doiryuu3
| 2006-05-24 09:48
第14回国会祈祷会が、5月17日(水)午前8時10分より、
40名余りの皆さんが参加して開かれた。 国会議員は、衆議院議員土肥隆一、参議院議員ツルネン・マルテイ氏、 そして前衆議院議員藤田幸久氏、前衆議院議員今野東氏が出席した。 聖書朗読(Ⅰテモテ2:1~3、エゼキエル書22:30)、 三谷君子氏による開会祈祷、 土肥隆一によるメッセージが行われた。 続いて、国会祈祷会の祈祷課題がグループによって行われ、 さらに、代表祈祷、主の祈り、参加者の自己紹介が行われた。 次回の祈祷会は6月14日(水)に開催される予定である。 #
by doiryuu3
| 2006-05-17 09:40
日韓が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)周辺の排他的経済水域(EEZ)での 日本の測量調査を巡り、緊張が高まった日本と韓国。 日韓の外務次官による会談により4月22日、 韓国側が6月の国際会議で海底地名の変更を行わない一方、 日本側も調査を中止することで合意し、当面の危機は回避された。 しかし、この問題は再燃の恐れもある。 牧師で衆議院議員、国土交通委員も務める土肥隆一氏は、この緊張の最中の4月21日、 ソウルで開催された第38回国家朝餐祈祷会に出席した。 土肥氏にその様子と、この問題をどう考えるかについて話を聞いた。 同祈祷会では盧武鉉大統領が出席し、短い演説をした。 「大統領は淡々とだが、『今、日本は大変な右傾化で、軍国主義を復活させようとしている。 今、この時になっても過去の不当な歴史により取得し、 侵略戦争で確保した占領地に対する権利を主張する人たちがいる』と語っていた」。 その後の懇談会では、若い記者から「結論は独島なのか竹島なのか」と質問攻めにあった。 土肥氏は「『それは言えない。話を聞きたければ喫茶店でしよう』と答えた」。 土肥氏は講演で、韓国のクリスチャン議員らに向けこう語ったという。 「今は、日本人には韓国人に対する蔑視観はないし、韓国人に対して尊敬の念をもっている。 韓流を見てご覧なさい。日本の男女は韓流スターに顔を赤くするほど熱中している。 差別感はないし日本は二度と戦争もしない」 そして、韓国側国会議員に「苦情も言った」とも。 「みなさんの話を聞いていると、まるっきり政治だけ。 クリスチャンなのだから、信仰的な判断を加えなければならない。 信仰的に見るならば、あなたがたも私たちも罪人。 神様がまず和解をしてくださったという視点が全然ない。 政治的価値観を一方的に押し付けるのでなく、祈りつつ話し合うべきではないか」 「19世紀までは、領土問題は必ず戦争をもたらしてきた。 しかし私たちは、代わりに話し合いの原理である民主主義を求めた。 話し合えば必ず解決する。領土問題はゆっくり話し合うべきだ。 むしろ、一方的な日本攻撃を続けると、 かえって悪しき日本人のナショナリズムが頭をもたげてくる。 柔らかく、日本人が受け入れやすい訴え方をする必要がある」 インタビューで 「国連の海洋調査の登録、命名は、韓国も日本も出さない、検討中、と言えばいい。 要は領土問題だということを忘れず、反発したり突飛な行動に出ず、 じっくり話し合いを重ねていくべきだ」と語っていた。 衝突が回避されたことに関しては、「まずは一段落」と述べた。 (クリスチャン新聞2006年5月14日号掲載) #
by doiryuu3
| 2006-05-12 09:51
4月21日(金)午後6時45分から、土肥隆一の呼びかけで、
ルポール麹町(旧麹町会館)において、 永田町や霞ヶ関を中心に働くクリスチャンの皆さんが参加して、 イースターを祝う会が、 行われました。 この会は、カトリック、聖公会、プロテスタントの区分けをせずに 運営されました。 前衆議院議員藤田幸久氏をはじめ、 永田町・霞ヶ関で働く皆さん20名あまりの方が出席されました。 土肥隆一からのメッセージが伝えられ、 その後、食事会、参加者からの自己紹介などが行われ、 暖かい雰囲気の中で、イースターを祝う会が続けられました。 #
by doiryuu3
| 2006-04-24 14:43
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